- 2011年7月 1日 17:29
- 3.合宿
7月28日(木)~30日(土)に、コンテストのフィールドとなる岐阜県郡上市美並町で参加メンバーによる合宿が行われました。
この合宿では、フィールドワーク(地域の方々からの聞き取りや現地調査)を通じて、地域課題の抽出を行い、地域のニーズを明確化することで、地域のお役に立てる「小水力発電」を検討してもらうことを目的としています。
◆合宿のスケジュール
7月28日(木)13:00集合 30日(土)12:30解散
集合場所 郡上市美並保健健康福祉センター さつき苑
宿泊施設 フォレストパーク373コテージ
・1日目
集合
オリエンテーション
郡上市美並町の紹介→円空ふるさと館 美並生活資料館見学
交流会 美並太鼓による歓迎、バーベキュー
・2日目
学校紹介
現地調査、フィールドワーク
夕食、小水力クイズ大会
課題、発表に向けたまとめ作業
・3日目
まとめ作業、発表方法の検討
発表、講評、意見交換会
解散
◆合宿で行う課題
テーマ:地域で役立つ小水力発電のプランニング
・
背景(郡上市美並地区の現状、課題、社会的情勢など)
・候補地点の現況(流量、落差、発電可能量、周辺施設)
・目的(農村振興、獣害対策など)
・実施内容(アピールポイント、水車の種類、発電可能量、電気の用途)得られる効果など
発表の方法:模造紙及びパワーポイント
●28日
集合後、オリエンテーションが行われました。実行委員会、地元郡上市美並振興事務所、合宿に補協力いただく地元の方々、特別協賛の株式会社デンソーさんからの挨拶や合宿中の注意事項、課題の説明などがありました。
参加高専の学生さんたちは、まだまだ表情も硬く、若干の緊張も面持ちです。
オリエンテーションの後、粥川地区にある、円空ふるさと館 美並生活資料館を見学です。粥川の上流、星宮神社の境内にある資料館には、昭和52年まで地元で稼働していた「古川自家発電所」の歴史や資料、水車や発電機の展示もありました。
夕方からは地元の美並太鼓保存会の方々による歓迎会が行われました。子どもたちの勇壮なバチさばきに一同感激です。最後に、負けじと高専生の代表も参加しました。
<美並太鼓の勇壮なバチさばき>
<負けじと太鼓をたたきました>
●29日
朝食後、宿泊場所のフォレストパーク373で、参加校の学校紹介やコンテストも意気込みを発表しました。
現地調査にご協力いただく地元の方々の紹介もあり、さあ調査に出発です。事前調査により概略の検討を行い、候補地を絞って詳細な調査や地元のヒアリングを実施しました。
<調査に同行、サポートしていただいた地元の方々>
<調査の様子(実際に候補地の流量や地形の測量を行いました)>
<地元の方にもヒアリングです>
調査終了後、美並町を流れる、長良川のほとりで、長良川の鮎づくしの夕食です。
夕食後は小水力発電の知識を競う「小水力発電クイズ」を実施、河川法や電気事業法などの問題にも正解者続出です。
宿に戻ってからは、昼間の調査にまとめ、課題の整理やプレゼン資料の作成など、皆さん深夜まで作業を行ったようです。
●30日
さあ、課題の発表です。
<直前まで資料整理をしています>
<課題発表のようす>
地元の課題やそれに対応した、電気の利用方法や発電のアイデアなど、各校、工夫を凝らした発表でした。一晩で作成したとは思えないような丁寧な資料や地元の方々の意見や問題を調査しその対応策まで、さすがは高専生です。
<発表後は皆、ほっとしたようすでした>
今後は合宿での成果を生かした「アイデア」を実現する作業です。
3月のコンテスト本番に向け、がんばってください。